日本では「清貧の思想」という仏教、神道、儒教が融合した日本的宗教観に根ざした所有を抑制することが内面活動を善くするという考えがありました。
鈴木正三の「仏の教えとは特別なものではなく、広く世のため人のためを考えて毎日自分の職業に励むことが仏の心につながるのだ」との教えや、石田梅岩の一人一人が与えられた職分をまっとうすることで、社会の良き秩序が保たれるという教えの中に、武士は士の役割を、百姓は農の役割を、商人は商の役割をまっとうして、正直に、誠実に商いをする。物をつくる職人も、その役割をまっとうして、一生懸命、勤勉に働く。一人一人が、邪心や虚栄心や貪欲な心を耕して、それぞれの道を極める。そのとき働くことは、単なる金儲けの手段でなく、武士道、商人道といった「道」になる。日本には働くことは「道」を究めることであり、社会や宇宙の秩序を貫く何かと一体化することだ、という感覚があり、一人一人が自らに与えられた役割をまっとうすることによって、社会の秩序が保たれる。社会の秩序が保たれることで、個人の精神も保たれる。心が晴れやかになり、邪心がなくなり、人間として素直に生きることができるとの考えに沿って事務所経営をしてまいりました。

また、日本には古くから草木、石ひとつにも神や仏が宿るというアニミズムの思想があり、家の周りには手入れの行き届いた田畑が広がり、鎮守の森があり、裏山には山菜や木の実が生い茂り、海も山も私たちに贅沢な恵みを与えてくれる生活の場として、また子供たちの遊びの場として貴重な空間がありました。
　経済的な豊かさと引き換えにこれらの自然がずいぶん破壊されてしまいました。しかし、忘れかけていた自然のすばらしさ、失ったものの大きさに気づき、自然を取り戻そうと里山づくりが各地で盛んにおこなわれるようになりました。これに応えるかのように人と自然が共生する場所としての「里海」という言葉も使われだしました。里海は古くから水産・流通をはじめ、人と文化の交流を支えてきた大切な海域です。

ふるさと瀬戸内の豊かで多様な生態系と自然環境を保全することで、これからも私たちに多くの恵みを与えてくれることでしょう。そのためにも、有形無形の地元の財産を次世代に承継していかなければ、未来を担う子供たちのために登記測量の仕事を通じて社会に貢献できればと思っています。

これからの日本は人口減少高齢化の進行、防災、環境、エネルギー問題など多くの解決すべき問題が山積しています。
労働力人口の減少や長時間労働による健康弊害、出産、育児、介護による働き方の制限などからいま労働環境を改善するため、政府は「働き方改革」を提唱され、「社員の幸せ成長と会社としての生産性創造性の向上」を推進しようとしています。 当事務所はお客様に喜んでいただき、地域のみな様に喜んでいただき、そして従業員にも喜んでいただける事が私たちスタッフ一同の喜びとして業務に取り組んでいます。